対策工を選択します。 c・φは、逆解析により求めたものが使用できます。
杭工の場合
a.『杭を境として、その上流側と下流側のすべり土塊は、それぞれ異なる安全率Fa, Fbを持ち得る』と考えます。
b.『Fa, Fbの値をデザイナーが指定し、実際にこれらの安全率が確保されるためには、杭はどれだけの強さ(規模)のものでなければならないか?』といった設計法を採ります。
c. 杭と上・下流側すべり土塊との相互作用力を外力と見なし、必要な抑止力を計算します。
アンカー工の場合
a. 『アンカー力は地表面に作用する集中荷重である』と考えます。
b. アンカー力を鉛直および水平成分に分解し、これらを安全率算定式に導入して、必要な抑止力を計算します。
杭・アンカー併用工の場合
a. 杭単独工の場合と同じように、『杭を境として、その上流側と下流側のすべり土塊は、それぞれ異なる安全率Fa, Fbを持ち得る』と考えます。
b. アンカー単独工の場合と同じように、『アンカー力は地表面に作用する集中荷重である』と考えます。
c. 杭が負担すべき抑止力と、アンカーによる抑止力に比例関係を与え、計画安全率を満足するそれぞれの抑止力を計算します。